-- 医療法人土屋小児病院 -- Tsuchiya Children's Hospital -- 獨協医科大学連携病院  日本アレルギー学会認定教育施設 --


子供のいぼについて

土屋小児病院 皮膚科(月曜午後、木曜午前)

日本皮膚科学会認定専門医

土屋恭子


一口に「いぼ」といってもさまざまな種類があります。そのなかでも今日は最も日常外来診療で遭遇するいぼ、尋常性疣贅についてお話します.尋常性疣贅は「ヒューマンパピロマウイルス(人乳頭腫ウイルス)」の感染によって生じる良性の小さな腫瘍です。体のどこにでもできますが、特に子供の手足によく見られます.大きさは始めは帽針頭大ですが、増大するとともに表面が疣状となりざらざらしてきます。普通はかゆみ、痛みはありません。足の裏にできる「足底疣贅」は圧迫を受けているためいぼが盛り上がらず歩くときに痛みを伴うことがあります。尋常性疣贅はウイルス性のいぼのため体の免疫力が高まると自然に治癒することもありますが、多くは拡大したり数が増加することが多いので早目に治療したほうがよいと思います。治療は液体窒素を用いた凍結療法を行うことが一般的です.−180℃の液体窒素を患部に綿棒を使ってつけ、いぼが凍ったらまた温めることを繰り返し、1週間から10日に一度の受診で小さいいぼなら2−3回、大きいものでも5−6回でとれます。少し痛みを伴いますので、小さいお子様の場合には一度に何度もつけられないため、もう少し受診回数が増える場合もあります。痛みは大体幼稚園に通っているくらいの年齢でしたら、我慢することができます。ただし足の裏のいぼや、つめの下にまで入り込んだいぼはこれだけではとることができません。他の治療法としては、抗がん剤の局所注射、抗がん剤の軟膏の塗布、電気焼灼などがあります